日本の絵本

サイトについて

日本の絵本は、日本にバイリンガリズム(二か国語の使用)やマルチリンガリズム(多言語の使用)を広めることを目的とした教師、親、コミュニティのメンバーのためのウェブサイトです。アフリカの絵本の中から選ばれた40の物語を日本語とに加え日本で広く普及している言語で作成しています。学校で日本語で読んだ物語を、お家で親が子に(日本語以外の)母語で読み聞かせることができます。こうした形で、日本の絵本は、子どもたちが話すことと読むことの両方において日本の公用語を学びながら母語を維持するためのお手伝いをします。同様に、物語のオーディオ版を聴くことによって初心者の読み手と言語学習者に朗読と文章の間のつながりの理解を深めることができます。

物語の出所

日本の絵本のサイトにある40の物語は全て、Saideと呼ばれる南アフリカの団体によるパイオニア的なデジタル・イニシアティブ、アフリカの絵本からきています。Saideはアフリカの子どもたちの識字教育を促進する団体です。アフリカの絵本には700以上の物語があり、アフリカのさまざまな言語、英語、フランス語、ポルトガル語で読めるようになっています。これらの物語はオープン・ソースとなっているので、日本の絵本チームが日本人向けに目的を変えて使用することができます。アフリカの絵本とSaideには教材をオープン・ソースとして無料で提供して頂き、感謝しています。

物語の選定

アフリカの絵本の中にある数百の物語から40の物語を厳選しました。物語を選ぶ際には、国際社会にとって関心が持てる内容で、アフリカの物語が作られた場所のバランスを考慮に入れながら、異なる長さの物語を集めることを模索しました。伝統的な動物の寓話もあれば現代的な都市の生活についての物語もあります。ジェンダー平等や責任などの真面目なトピックを扱う物語もあります。他方で笑える物語もあります。私たちは、物語に反映されている普遍的な価値観が日本の子どもたちの心に響くことを願っています。

チーム

吉本珠実

英国イースト・アングリア大学で教育開発の修士号を取得。国際NGO、海外の日本大使館、国連機関などで働く。世界のさまざまな地域の文化を理解することや言語を学習することに興味を持っている。アフリカの物語を通して日本の教師、母親や子どもたちの言語学習や異文化理解教育が促進されることを期待している。日本の絵本の翻訳コーディネーター担当。

奥田朋世

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学で第二言語としての英語の博士課程を修了。第二言語のライティング、ライティングセンター研究や翻訳研究に関心がある。日本の絵本の編集主任を務める。また、久保田竜子博士が執筆した16の英語の研究論文の日本語への翻訳出版プロジェクトを監修した。

岡野友美

日本の中高にて20年以上英語教員を務めた後、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学で第二言語としての英語の修士号を取得。文部科学省検定教科書(英語)、CNNニュースを使った英語学習ワークブックの著者のほか、英語学習関連の各種セミナーの講師を務めてきた。日本の絵本の音声ナレーションを担当。

謝辞

日本の絵本は、翻訳者、読者、校正者、これらの物語を読むことができるようにする過程で支援してくれたその他の協力者を含む、多くの方々の協力がなければ生まれませんでした。ご協力いただいた皆さまには心よりお礼申し上げます。

特に、この日本の絵本のサイトの母体となっている基幹サイトを運営しているカナダの絵本には感謝しております。

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