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ノジベレと三本の髪の毛 挪姿卑莉同三條頭髮 諾孜貝兒和三根頭髮 Nozibele and the three hairs

作者 Tessa Welch

插圖 Wiehan de Jager

譯文 Masato Tanaka

配音 Yumi Okano

語言 日語

級別 3級

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むかしむかし、三人の女の子が薪を集めに出かけました。

好耐好耐之前,有三個女仔一齊出門搵柴。

很久很久以前,有三個女孩,她們一起外出找柴火。

A long time ago, three girls went out to collect wood.


その日はとても暑く、三人は川へ泳ぎに行きました。三人は水遊びをしたり水の中を泳いだりしました。

天時好熱,佢哋就跳入河遊吓水。佢哋一路游水,一路玩,瀄出好多水花。

天很熱,她們跳下河游了個泳。她們一邊游泳,一邊嬉戲,濺出很多水花。

It was a hot day so they went down to the river to swim. They played and splashed and swam in the water.


突然、三人はおそい時間になっていることに気がつき、急いで村に帰ろうとしました。

突然間,佢哋留意到時間已經好晏嘞,急急腳趕返條村。

突然,她們意識到天已經很晚了,匆匆忙忙趕回村子。

Suddenly, they realised that it was late. They hurried back to the village.


村の近くまで来たところで、ノジベレが首元に手を当てました。ノジベレはネックレスを忘れてきてしまったのです。「お願い、一緒に戻って!」と彼女は二人に頼みました。しかし二人はもう時間がおそすぎると言いました。

當佢哋就快返到屋企嘅時候,挪姿卑莉摸吓條頸,發現唔見咗條頸鏈嘞。佢噅求兩個好友就話:「同我一齊返去搵吓啦!」但係佢嘅朋友都話太晏啦。

當她們快到家的時候,諾孜貝兒摸了摸她的脖子:她把項鏈落在了外面。於是她請求她的朋友們:“和我一起回去找找吧!”但她的朋友們都說太晚了。

When they were nearly home, Nozibele put her hand to her neck. She had forgotten her necklace! “Please come back with me!” she begged her friends. But her friends said it was too late.


ノジベレは一人で川に戻ることにしました。ノジベレはネックレスを見つけると村に急ぎました。しかし、彼女は夜道で迷ってしまったのです。

挪姿卑莉一個人返到河邊,搵到條頸鏈,快快脆脆返屋企,但係已經黑孖孖,噉佢就蕩失路啦。

諾孜貝兒一個人回到河邊,一找到了項鏈,就趕忙回家,但天太黑了,她迷路了。

So Nozibele went back to the river alone. She found her necklace and hurried home. But she got lost in the dark.


遠くに小屋の光が見えました。ノジベレは急いでそこへ向かい、扉をたたきました。

佢响遠處見到間著咗燈嘅小茅屋。佢走到茅屋門口,拍拍吓道門。

她遠遠地看見有個小木屋,木屋裡有一絲光亮。她跑到木屋門口,敲了敲門。

In the distance she saw light coming from a hut. She hurried towards it and knocked at the door.


驚いたことに、犬が扉を開けて、「何がほしいんだい?」と言いました。「迷ってしまったので寝る場所がほしいのです」と彼女が答えると、犬は「入りなさい。入らないとかみつくよ!」と言いました。

挪姿卑莉嚇咗一跳,因為開門嘅竟然係一隻識講嘢嘅狗:「你嚟做咩嘢?」挪姿卑莉就話:「我蕩失咗路,要搵個地方瞓覺。」隻狗答佢就話:「入嚟啦,唔係我就咬你!」噉挪姿卑莉就入咗間屋。

諾孜貝兒吃了一驚,開門的是一隻會說話的狗:“你來幹嘛?”諾孜貝兒說:“我迷路了,我要找個地方睡覺。”狗回答說:“進來吧,不然我就咬你!”然後諾孜貝兒就進了屋。

To her surprise, a dog opened the door and said, “What do you want?” “I’m lost and I need a place to sleep,” said Nozibele. “Come in, or I’ll bite you!” said the dog. So Nozibele went in.


中に入ると、犬が「何か作ってくれ」といいましたが、ノジベレは「犬にごはんを作ったことなんかないわよ」とこたえました。すると犬は「作らないとかみつくよ!」というので、ノジベレはごはんを作りました。

隻狗就話:「煮飯俾我食!」挪姿卑莉答佢就話:「但係我從來都冇試過煮飯俾狗食喎。」隻狗就話:「快啲煮飯啦,唔係我就咬你!」挪姿卑莉冇辦法,唯有煮啲嘢俾隻狗食啦。

狗說:“給我做飯!”諾孜貝兒回答說:“但我從來沒有給狗做過飯。”狗說:“快做飯,不然我就咬你。”諾孜貝兒沒辦法,只能給狗做了一些吃的。

Then the dog said, “Cook for me!” “But I’ve never cooked for a dog before,” she answered. “Cook, or I’ll bite you!” said the dog. So Nozibele cooked some food for the dog.


そして、犬は「おれのベッドを整えろ」と言いました。ノジベレが「犬のベッドを整えたことなんかないわ」と答えると、「やらないとかみつくよ!」というので、ノジベレははベッドを整えました。

隻狗就話:「幫我鋪床!」挪姿卑莉答佢就話:「但係我從來都冇試過幫狗鋪床喎。」隻狗就話:「快啲鋪床啦,唔係我就咬你!」挪姿卑莉冇辦法,唯有幫隻狗鋪床啦。

狗說:“給我鋪床!”諾孜貝兒回答說:“但我從來沒有給狗鋪過床。”狗說:“快鋪床,不然我就咬你。”諾孜貝兒沒辦法,只能給狗鋪了床。

Then the dog said, “Make the bed for me!” Nozibele answered, “I’ve never made a bed for a dog.” “Make the bed, or I’ll bite you!” the dog said. So Nozibele made the bed.


ノジベレは毎日犬のために料理やそうじ、せんたくをしました。そして、ある日犬がこう言いました。「今日は友達のところに行かなきゃ行けないんだ。帰ってくる前にそうじやせんたくをして、何か作っておくんだよ。」

挪姿卑莉每日都要幫隻狗煮飯,打掃間屋,仲有洗衫。有一日呢,隻狗就話:「挪姿卑莉,我今日要出門見朋友。喺我返嚟之前,你要打掃好間屋,煮好飯,洗好衫。」

諾孜貝兒每天都要給狗做飯,打掃屋子,洗衣服。有一天,狗說:“諾孜貝兒,我今天要出門見朋友。在我回來之前,你要打掃好屋子,做好飯,洗好衣服。”

Every day she had to cook and sweep and wash for the dog. Then one day the dog said, “Nozibele, today I have to visit some friends. Sweep the house, cook the food and wash my things before I come back.”


犬が出て行ってすぐに、彼女は自分のかみの毛を三本抜きました。一本をベッドの下に、一本を扉の後ろに、もう一本を囲いの中に置くと、できるだけ速く村へ向かって走りました。

隻狗一走,挪姿卑莉就喺頭上面擝咗三條頭髮落嚟。佢放咗一條頭髮喺張床下面,一條喺道門後面,仲有一條喺個圍欄上面。然之後挪姿卑莉起勢噉走咗返屋企。

狗一走,諾孜貝兒就從頭上拔了三根頭髮下來。她把一根頭髮放在床下,一根放在門背後,還有一根放在籬笆上。然後諾孜貝兒用盡全力跑回了家。

As soon as the dog had gone, Nozibele took three hairs from her head. She put one hair under the bed, one behind the door, and one in the kraal. Then she ran home as fast as she could.


犬は家に戻るとノジベレを探しました。「ノジベレ、どこにいるんだい!」と叫びました。すると、「ベッドの下にいるよ」と一本目のかみの毛が言いました。二本目が「扉の後ろにいるよ」と、三本目が「囲いの中にいるよ」と言いました。

隻狗返到屋企之後,就開始搵挪姿卑莉:「挪姿卑莉,你喺邊度呀?」第一條頭髮就話:「我喺呢度,喺張床下面。」第二條頭髮就話:「我喺呢度,喺道門後面。」第三條頭髮就話:「我喺呢度,喺個圍欄上面。」

當狗回到家的時候,它開始找諾孜貝兒:“諾孜貝兒,你在哪裡?”第一根頭髮說:“我在這兒,在床底下。”第二根頭髮說:“我在這兒,在門背後。”第三根頭髮說:“我在這兒,在籬笆上。”

When the dog came back, he looked for Nozibele. “Nozibele, where are you?” he shouted. “I’m here, under the bed,” said the first hair. “I’m here, behind the door,” said the second hair. “I’m here, in the kraal,” said the third hair.


それから、犬はノジベレが自分をだましたことに気がつきました。犬は村に向かって走り続けましたが、村ではノジベレの兄弟が大きな棒を持って待っていました。犬はふり返って走りさっていき、それ以来現れることはありませんでした。

隻狗明白到挪姿卑莉出咗術呃佢。佢一味走到挪姿卑莉條村嗰度,但係挪姿卑莉班兄弟正攞晒啲棍仔出嚟等住佢呢!隻狗見形勢不妙,急急腳鬆人走咗,以後就冇人再見過佢啦。

狗明白了諾孜貝兒耍的花招。它一路跑到諾孜貝兒的村莊,但是諾孜貝兒的兄弟們正拿著棍子等著它呢!狗見狀不妙,趕緊跑開了,從此再也沒人見過它。

Then the dog knew that Nozibele had tricked him. So he ran and ran all the way to the village. But Nozibele’s brothers were waiting there with big sticks. The dog turned and ran away and has never been seen since.


作者: Tessa Welch
插圖: Wiehan de Jager
譯文: Masato Tanaka
配音: Yumi Okano
語言: 日語
級別: 3級
出處: 原文來自非洲故事書Nozibele and the three hairs
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