お仕置き

ある日、お母さんは、果物をたくさん手に入れました。

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「私たち、いつ果物を食べられるの?」と尋ねると、お母さんは「今夜にでも食べましょう」と言いました。

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お兄ちゃんのラヒームは、食いしんぼう。全ての果物を味見して、たくさん食べてしまいます。

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「ほら見て、ラヒームったら!」弟が叫んでいます。「ラヒームはお行儀が悪くて、わがままなのよ」と私は言いました。

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お母さんは、ラヒームのことを怒っています。

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私たちもラヒームに腹を立てています。でも、ラヒームは自分のしたことを悪いと思っていません。

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「ラヒームにお仕置きをしないの?」弟は、お母さんに尋ねました。

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「ラヒーム、もうすぐ自分のしたことを後悔するわよ」とお母さんは、言い聞かせました。

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ラヒームは、気持ちが悪くなり始めます。

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「おなかがとても痛いよ」と小さな声でささやきました。

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お母さんは、こうなることがわかっていました。果物は、ラヒームにお仕置きをしているのです!

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その後、ラヒームはみんなに謝りました。「僕はもう二度と欲張ったりしないよ」と約束し、みんなもラヒームを信じることにしました。

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お仕置き

作: Adelheid Marie Bwire
絵: Melany Pietersen
訳: Noriko Shibata
言語: 日本語

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